日々のニュースや、マスクを求めてドラッグストアに並ぶ行列を見ていると、
私はとても不思議に思います。
「東日本大震災が起こったときのみんなの心は、どこに行ってしまったんだろう?」
2011年3月11日。
大きな揺れが起こった瞬間、
誰もが自分の身を守りつつ、
同時に周りの知人や家族を心配したり、
守ろうと奔走していました。
原発事故が起こって誰もが青ざめた時も、
ほとんどの人が福島を案じ、
東北を案じ、
日本全体で一つになろうとスローガンを立てて、
誰もがこれでもかというほど譲り合い、
与え合い、
支え合った。
ボランティアをしない人でも、
少なくともその気分や雰囲気を持っていた。
それが、今回はどうでしょう?
恐怖に駆られてマスクやトイレットペーパーを奪い合い、
デマを信じて、専門家の言葉には耳をかさず、
挙句、どうせ死ぬならと自分からウィルスを撒き散らす始末。
震災は自然現象。ウィルスもまた自然の中から襲ってきたもの。
人間の反応が、地震とウィルスでこんなにも違うのかと思います。
特徴の全く違う地震とウィルスを比べるのはナンセンスかもしれません。
不謹慎を承知で、かつ乱暴に「ジョジョの奇妙な冒険」で例えるなら、
地震や津波はディオ。
ウィルスは吉良吉影。
みたいな違いかもしれません。
そして、どのどちらにも主人公たちが打ち勝ったように、
善意によって協力しまとまれば、克服できるはずです。
震災の時はそれができた。
今回もできないはずがない。
マスクは健康な人が予防でつけるよりも、
感染した人が拡散防止でつける方が、
圧倒的に効果がある。
健康な人は、
マスクなんかつけるより、
手洗いを優先した方が効果がある。
自分の身を守るためには、
具合が悪い人にマスクを譲る、
むしろ譲った方が自分が安全になる。
専門家がテレビで一生懸命訴えている、こんな情報も、
ほとんどの人が無視しているのが現状です。
マスク一つとっても、対策の情報は日々更新され続けています。
危機であるからこそ、マスクよりも情報を集める方が、自分の身を守れるのです。
震災の時は、他人のために他人に譲った。
今回は、自分のために他人に譲る。
震災の時よりも、強い善意と勇気が必要なのかもしれません。
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